“The Way of the Wheel” Exhibition at the House of Mitani san, Kyoto
車輪の道
構想、作画、監督: 仲島香
アニメーション: 岡本愛子
音楽: ピーター・ケルステン
ミュンヘン、ベルリン、ハンブルク在住アーティスト3人のコラボレーションによって、構想から3年の月日を経て2014年に完成となった共同制作アニメ「車輪の道」が京都の一般民家にインスタレーション作品として出現
展覧会場所: 三谷さんの家 京都市左京区田中上玄京町47 〒606−8215 map
日時: 2014年10月9日 (木) ‐ 12日 (日) 12:00 – 20:00
KYOTO EXPERIMENT 2014
フリンジ企画「オープンエントリー作品」
車輪が回転することで、機械は効率よく動き生産性を高め、車はより早く目的地にたどり着く。車輪は普通決められたレールもしくは既存の道の上を走る。道なき道を行くのは車輪にとって困難なことだ。
このアニメーション作品では、年齢性別不詳の小さなヒトはとにかく何かをしている。その行為の目的は不明であるが、ひたすら何かを求めているようでいて、また何かに突き動かされているようでもある。人生が本当は何のために存在しているのか、私たちが知りえないまま日々生きているのと同じように。このヒトの一連の行為は、どこにたどり着くかも分からないままただひたすら回転している車輪を思わせる。その様々な活動はどちらかというと成功しているとは言い難く、大抵は唐突に終わりを遂げる。しかし、この不条理で不可思議な営みの軌跡として、道が生まれる。「車輪の道」は人生においての飽くなき試行錯誤のメタファーなのである。
Kaori Nakajima, “The Way of the Wheel” Exhibition at The House of Mitani san, 2014
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